「陽眠る(ひねむる)」上田秀人著

公開日: 更新日:

 1868年、鳥羽・伏見の戦いで敗北したが、大坂城の幕府軍は意気軒高だった。だが、徳川慶喜は2年前にオランダで造船された軍艦開陽丸で、兵を見捨てて江戸に逃げ帰る。

 薩長の新政府は軍艦の引き渡しを要求するが、幕臣の勝海舟は開陽丸をはじめとして8隻を守り通した。新政府による江戸攻撃に備え、勝は開陽丸で慶喜を横浜に停泊しているフランス艦に運び、亡命させようと考える。海外で亡命政府をつくろうとしたのだ。

 だが、兵力に勝る新政府軍に敗れ、徳川は70万石の一大名となった。家臣を養うために、勝は開陽丸で外国と交易をしようとするが、榎本武揚らは、開陽丸が死に場所を失うと反対する。

 軍艦開陽丸を通して、幕末を生きた男たちを描く。

(角川春樹事務所 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  2. 2

    「ペチュニア」と「キンギョソウ」が見頃を迎えた花と緑のテーマパーク「東京ドイツ村」入場券を5組10人にプレゼント

  3. 3

    (1)阿部監督の暴行事件は巨人にとって“渡りに船”だったか…異様に早い「解任判断」の裏側

  4. 4

    楽天・塩川達也監督代行とは何者か…野村克也氏から重宝された「悪く言えばイエスマン」

  5. 5

    さとう珠緒が明かす「AVオファー」「事務所トラブル」真相

  1. 6

    阿部慎之助氏の巨人監督復帰が絶望的なワケ…親会社が断固として許さない暴力行為の重み

  2. 7

    ドジャース大谷6年連続オールスタースタメンに暗雲…建国250周年の地元票が生む“フィリーズ包囲網”

  3. 8

    中傷動画めぐり永田町で怪文書乱舞…高市首相を守る「官邸ポリス」出動も時すでに遅し

  4. 9

    佐々木朗希の選手会脱退に「情けないし、寂しい」 球界に広がった“第2の朗希”への危機感

  5. 10

    高市首相もう中傷動画疑惑から逃げられない…終盤国会に待ち受ける“答弁地獄”は7.17会期末まで続く