「余命3000文字」村崎羯諦著

公開日: 更新日:

 ある日、「俺」は医師から「余命3000文字」と宣告される。その文字数に達したときに俺は死ぬという。このやりとりの間にも文字はどんどん減っていく。

 医師によると治療法はないが対策はあるという。できるだけ同じ毎日を過ごし、当たり障りのない人生を過ごせば、それだけ長く生きられるというのだ。その言葉通りに過ごして5年が経った35歳の誕生日。人生はまだ残り2100文字ほど残っている。このままいけば天寿を全うできそうだと思ったその夜、近所で火災が発生。外に出ると木造アパートが燃えている。母親らしき女性の「まだ中に子供が!」という声を耳にした俺の余命は、その時点で1500文字。

 その他、「彼氏がサバ缶になった」など奇想に満ちた26編を収録。

(小学館 650円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  4. 4

    高市政権が抱える統一教会“爆弾”の破壊力 文春入手の3200ページ内部文書には自民議員ズラリ

  5. 5

    前橋市長選で予想外バトルに…小川晶前市長を山本一太群馬県知事がブログでネチネチ陰湿攻撃のナゼ

  1. 6

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網

  2. 7

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  3. 8

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  4. 9

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 10

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」