「天を測る」今野敏著

公開日: 更新日:

 日米修好通商条約の批准書を交換するために、外国奉行新見豊前守正興は米国艦のポーハタン号でアメリカに向かっていた。その警護と、海軍伝習の技術を試すために随伴航行する咸臨丸に、測量方兼運用方として乗っていたのが、小野友五郎だった。

 友五郎が六分儀で天文観測していると、アメリカの測量の専門家、M・ブルックが声をかけた。クロノメーターを使わずに月距法を使っているのを時代遅れだと感じたようだ。

 ある日、アメリカ側の計算した天文観測の数値と、日本側の数値が大きく違っていた。両者とも、自分たちが正しいと主張するが……。

 論理力で欧米列強と対峙(たいじ)し軍艦を製造して近代日本の船出を支えた幕末の英雄の物語。

(講談社 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市事務所が「疑惑のデパート」になってきた…総理大臣の「名前」「イメージ」利用し商売する不可解

  2. 2

    新庄監督またチクリも…上沢直之に選手や関係者が同情するワケ 日本ハム提示「1億7000万円未満」説まで浮上

  3. 3

    五月みどりと中村玉緒が共に施設に入居…“同い年の女優”それぞれの晩年

  4. 4

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  5. 5

    森香澄はピアニストを夢見て練習に打ち込むも、1浪して東京女子大現代教養学部へ…高校は都立新宿

  1. 6

    無邪気過ぎる“激ヤバ”高市外交が世界に恥さらし…首相は英国で、進次郎氏はインドネシアでやらかし大炎上

  2. 7

    アルバム『リボルバー』はライブから解放されて最新技術とワチャワチャ格闘した一枚

  3. 8

    米国内調査結果で驚きの結果…W杯期間中の主役はメッシでもC・ロナウドでもなく大谷翔平だった!

  4. 9

    日々の活力は妻の「オーダーメイド」の卵焼き。そして専大松戸から今年プロ志望届を出す3年生はゼロ

  5. 10

    「ペチュニア」と「キンギョソウ」が見頃を迎えた花と緑のテーマパーク「東京ドイツ村」入場券を5組10人にプレゼント