「聖刻」堂場瞬一著

公開日: 更新日:

 六本木署に、大物司会者・前尾昭彦の息子、弘大が元恋人で女子大生の古島萌を殺したと出頭した。捜査1課の女性刑事・柿谷晶が取り調べに当たるが、弘大はなぜか動機については言おうとしない。

「いつもテレビで偉そうに人の批判をしている人は、自分が叩かれると急に引っ込む」などと、インターネットで父親の前尾へのバッシングが始まり、前尾は司会を務めていた番組を降板する。自宅の情報がネットに載ったことから、前尾の妻と娘はホテルに避難することに。晶は理事官の三浦亮子に前尾の家族のケアを指示される。

「あなたなら、加害者家族の痛みが分かるでしょう」──この人は私の過去を知っている、と晶は気づいた。

 事件の加害者家族への誹謗や中傷の残酷さに視点を据えたサスペンス。

(講談社 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る