「トカイナカに生きる」神山典士著

公開日: 更新日:

 コロナを体験した今、リモートワークやワーケーションを意識した働く世代による「転職なき移住」や2拠点生活が増えているという。結果、移住先に選ばれるのは、週に1、2度の出社なら苦にならない都心から1~1時間半ほどの「トカイナカ」だ。

 自身も埼玉県ときがわ町で古民家を借りてシェアハウスを開業し、2拠点生活を始めた著者が、各地でトカイナカ生活を実践している人々を取材したリポート。

 千葉県富津市金谷で合宿制のフリーランス養成講座を軌道に乗せ、地域で不動産業にも進出している山口拓也氏ら、トカイナカでローカルプレーヤーになった人をはじめ、起業した人、有機農業を始めた人など、それぞれの地で新しい生活を始めた人たちにその魅力を聞く。

(文藝春秋 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変