「情熱の砂を踏む女」下村敦史著

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 闘牛士の新藤大輔が牛の角に突かれて死んだ。連絡を受けて、妹の怜奈はスペインに向かう。大輔が6年間も世話になったアナの家族に迎えられ、アナの息子でやはり闘牛士をしているカルロスに話を聞いた。

 大輔は怜奈への手紙に、闘牛士をやめるかもしれないと書いていた。それなのになぜ、牛が突進してくる門の前に膝をつくという危険な技に挑戦したのか。カルロスは、膝をついて牛を待ち受ける技は名を上げたい闘牛士がよく用いるという。

 カルロスの闘牛を見に行った怜奈は、その凄まじい闘いに魅了され、カルロスに言った。「私も闘牛士になりたいの」

 情熱の国スペインで闘牛士を目指す女性が活躍するミステリー。

(徳間書店 1870円)

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