「破局」遠野遥著

公開日: 更新日:

 大学4年の陽介は、公務員試験の勉強のかたわら、アメリカンフットボール部の後輩たちの指導に余念がない。自身も自らを律し、今も勉強の合間に筋トレを欠かさない。

 政治家志望の恋人・麻衣子の誕生日、久しぶりのデートで、陽介は高級ホテルを予約していたが、彼女は生理を理由にセックスに応じない。陽介はセックスが好きだが、強引に迫ることはしない。それは犯罪だからだ。

 そんなある日、陽介は友人が出演するお笑いライブで新入生の灯と出会い、引かれていく。麻衣子と別れ、灯と交際を始めた陽介は、試験にも合格し、前途洋々の未来が開けていくはずだったが……。

 己を厳しく律し、人生を歩んでいた大学生の「破局」を描く第163回芥川賞受賞作。

(河出書房新社 693円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    株主82万人に拡大も…前澤友作氏「カブ&ピース」のビジネスモデルは法規制に大きく左右される

  2. 2

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  3. 3

    高市自民に「卑怯」「選挙やり直せ」とSNS大炎上! 違法「広告動画」出稿疑惑は拡大必至

  4. 4

    高市首相が国政初挑戦の1992年に漏らした「女を武器に」の原点 投開票日の夜に“チョメチョメ”告白の仰天

  5. 5

    ひろゆき氏も"参戦" 「タモリつまらない」論争に擁護派が続出する“老害化とは無縁”の精神

  1. 6

    休養中の菊池風磨「timelesz」5月ライブは不在…チケット"取れすぎ"が危ぶまれるグループ人気と「激痩せ」と「占い」

  2. 7

    サバンナ高橋“10年いじめ”問題からにじむ上下関係の悪しき伝統と「吉本の闇」…鬼越トマホーク良ちゃんも参戦

  3. 8

    今春の関東大会は「戦い方」が難しい 夏以降の新チームにも薄っすらと危機感を抱いています

  4. 9

    ビットコインは一気に投資拡大の可能性 200日移動平均線の水準に

  5. 10

    テープのつなぎめが分かりにくい「ハイファイ・ビートルズ」