「ものがわかるということ」養老孟司著

公開日: 更新日:

 数学者の新井紀子が著書「AI VS. 教科書が読めない子どもたち」で、中学生の読解力が落ちていると書いているが、養老は子どもたちは答えることを拒否しているのではないかと感じた。

 提示された選択肢の中から正解を選びたくなかったのではないか。そう考えて、逆に希望を感じた。

 現代社会では何かわからないものに、例えばSDGsと命名してわかったような気になる風潮がある。それは言葉が思考停止の道具になっているということだ。言葉が豊かなほど考える道具は多くなるが、言葉だけにとらわれると言葉で表現できないものを見失うことになる。

 解剖学者が「わかる」ということを解説した一冊。

(祥伝社 1760円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網