「猫君」畠中恵著

公開日: 更新日:

「猫君」畠中恵著

 茶虎で金目銀目の雄猫みかんは、髪結いのお香さんと吉原の長屋で暮らしてきた。間もなく20歳を迎えるみかんは、人間の言葉を話せるようになってきた。猫又になりかけているらしい。

 病に倒れ、寿命を察したお香さんは、みかんに家を離れるようにと言う。妖(あやかし)の猫又は飼い主にたたると信じられ、人間には評判が悪く、お香さんは、自分の死後のみかんが心配なのだ。猫又になれば仲間とも会えるらしい。

 数日後、朝起きるとお香さんが息絶えていた。嘆き、お香さんに話しかけているところを見つかったみかんは、近所の人に追われ、逃げ出す。あわや捕まる寸前、若い男に抱きあげられ懐に入れられる。

 新米猫又のみかんが仲間とともに試練に立ち向かう時代ファンタジー。 (集英社 825円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  5. 5

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  1. 6

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  2. 7

    初期ビートルズの代名詞のような2曲の、まるっきり新しかったポップさ、キュートさ、叫びっぷり

  3. 8

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    ますます劣化する高市官邸…ポテチパッケージ白黒変更を「カルビーの売名行為」と幹部暴言しSNS大炎上