「はじめてのクラシック音楽」許光俊著

公開日: 更新日:

「はじめてのクラシック音楽」許光俊著

 著者によると、海外の名作文学に詳しくなりたいなら、どんどん読めばいいが、クラシック音楽はそうはいかないという。

 ちょっとしたコツがあり、そのコツによって楽しめる度合いが違ってくるというのだ。そのコツを読者がつかめるように導いてくれる入門書。

 そもそもクラシック音楽とは、どの時代の音楽なのか。著者はバッハが生まれた1685年から、第1次世界大戦前の1910年代までを、クラシック界における日常的なレパートリーと定義し、その理由を説明。

 ほかにも交響曲や変奏曲、室内楽などジャンルや演奏に用いられる楽器の解説から、配信とCDのどちらで聴くべきかといった聴き方や、まずはどんなコンサートに行くべきかなど、基本を伝授。

 さらに17世紀のフランス・バロックの代表的な作曲家ジャン=バティスト・リュリから日本の武満徹まで、代表的な作曲家、演奏家、指揮者、オーケストラまで解説。

 その中から気になるものをまずは聴き、自分自身にとっての「美」を見つけてほしいと説く。

(講談社 1012円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束