「シベリアのビートルズ」多田麻美著

公開日: 更新日:

 シベリア東部のイルクーツクには、スターリン時代や戦時中に多くの文化人が集まって、自由な精神を重んじる伝統がある。

 モスクワからは遠いが、ロック音楽への政治的な規制はゆるい。だが、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに情報の統制は厳しくなった。

 2018年から住んでいる著者は、ビートルズファンの画家、スラバ・カロッテと知りあった。ある日、ジョン・レノンの誕生日を祝うからとスラバの部屋に招かれた。ロシアの政治的スローガン「レーニンとは党のことだ!」を「レーニンとはレノンのことだ!」と言って面白がっている。

 ロシアの画家と結婚した女性が見たロシアの若者たちの姿をつづるエッセー。

(亜紀書房 1980円)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る