著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(113)震える毛先が捕食者を指さす

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 反芸術、挑発美術家は駄法螺や戯けた所作や吐瀉物で固めた王冠を愛する。時限爆弾つきの家族の春とか、使い古しの、削り滓の美徳をギロチンにかける。彼等は苦痛と不条理の絡み合いの中でこそ生命が横溢することを知っている。遠く隔たりつつ皮膚にへばりつく謎のヴェール、猟犬の鼻を火口へ向けさせ… 

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【連載】金鳳花のフール

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