「ふらり 珍地名の旅」今尾恵介著

公開日: 更新日:

「ふらり 珍地名の旅」今尾恵介著

 全国に約15万あるという地名の中でもとびきりの「珍地名」を訪ね歩く面白紀行エッセー。

 手始めに、「珍」の字がつく地名を探してみると、唯一、京都市山科区に「音羽珍事町」という地名を見つけ、さっそく出かけてみる。音羽珍事町は旧東海道にほど近いので、大津の宿場から歩いて向かうのが礼儀であろうと、早朝に大津駅前のビジネスホテルを出立。旧東海道を沿道の名所に立ち寄りながら進むと、やがて東海道と奈良街道の分岐に到達。近くのこれまた珍地名の「髭茶屋桃燈町」に寄り道して、いよいよ音羽珍事町へと向かう。

 ほかにも、東京都奥多摩町の「雨降り」や、神奈川県三浦市の「海外(かいと)」など、珍しい地名を持つ土地土地を訪ね、行く先々で地元の人々の話を聞き、その由来を調べて歩く25編を収録。

(筑摩書房 924円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  1. 6

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  2. 7

    投手大谷の「オープナー起用」は逆効果…ド軍ブルペンの負担は軽減どころか増す一方

  3. 8

    "花田家と再婚"は幸せになれる? 元テレ東・福田典子アナに花田優一との熱愛報道も…恋多き一族の因縁

  4. 9

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  5. 10

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”