「古本食堂新装開店」原田ひ香著

公開日: 更新日:

「古本食堂新装開店」原田ひ香著

 70代の珊瑚は亡くなった兄の滋郎が残した神保町の古本屋を継いだ。店を手伝っている親戚の美希喜が、店のレジ横にテーブルを置いてカフェスペースをつくろうというので、改装工事を頼んだ。

 すると、工務店から見てほしいものがあると連絡がきた。壁の漆喰(しっくい)を剥がしたら、落書きらしきものが出てきたという。滋郎は金がないので、店を自分で改装していた。ギリシャで漆喰の壁を見て、漆喰にしようとしたらしい。珊瑚は店に行って壁を見た。そこには「愛してる。一緒に行きたい。」と書いてあった。滋郎は外に出せない自分の気持ちをここに封じ込めたのだ。

 老母のために古い雑誌を探す女性など、古書店に集まる人々を描いた物語。

(角川春樹事務所 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  3. 3

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  4. 4

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 5

    阪神・藤川監督「森下&佐藤輝依存」の無策露呈…極端な“外弁慶”で甲子園残り11試合が最大の鬼門に

  1. 6

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  2. 7

    小池都知事肝いり「築地再開発」頓挫の予兆…松平定信の歴史的遺構と建築費高騰のWパンチ

  3. 8

    岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々

  4. 9

    高市首相の内閣改造めぐる迷走と誤算…維新の「本命」外し“スネ傷”中司幹事長起用のウラ事情

  5. 10

    林芳正総務相は結局、留任か…高市首相が画策「内閣改造で総裁選ライバル潰し」に“白旗”