著者のコラム一覧
真梨幸子作家

1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒。2005年「孤虫症」でメフィスト賞を受賞しデビュー。11年に文庫化された「殺人鬼フジコの衝動」がベストセラーに。著書に「女ともだち」「まりも日記」「極限団地」「教祖の作りかた」「ウバステ」ほか多数。

(41)帰宅困難者は駅前のホテルに

公開日: 更新日:
イラスト・田地川じゅん

 雨足はますます強くなる。まるで、滝壺の中にいるようだ。四方八方から雨粒が飛んできて、これじゃ、仮に傘を用意していたとしても無駄だったろう。

「それで、おばさんはどうするんですか?」

 女子高生の問いに、

「もちろん帰るわよ。うん、絶対に帰る。三時の特急には間に… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,271文字/全文1,412文字)

【連載】あいつらの末路

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ