「夏を取り戻す」岡崎琢磨著

公開日: 更新日:

 ゴシップ誌の新米編集者・猿渡とフリー記者の佐々木は、小学生の連続失踪事件が起きているS県城野原団地に向かう。情報によると、8月21日に小4の智子が書き置きを残し家出。2日後に戻ってきたが、智子は失踪中の居所について語ろうとはしなかった。

 智子の帰宅から10日後、クラスメートの健が姿を消し、部屋には「かいとうダビデスターライト」を名乗る犯行声明が残されていた。健は失踪から4日後の昨夜、戻ってきたという。2人が住む団地は川や線路に囲まれ、出入り口が2カ所しかない。状況からいたずらとしか思えないが猿渡らは、真相を突き止めるために団地内で聞き込みを始める。

 受験勉強に奪われた夏休みを取り戻そうと子供たちが企んだ計画が大騒動に発展するミステリー。

(東京創元社 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲