「綱を引く」堂場瞬一著

公開日: 更新日:

「綱を引く」堂場瞬一著

 アイルランドからの留学生、ケリー・オキーフは、教育実習に来ていた蒲田の小学校の体育館で綱引きの綱を見つけて歓声を上げた。

 綱があることを知らなくて驚く教頭に、真島工作所の経営者、真島晃生は、綱引きは運動会だけでやるものではなく、体重制で8対8で行う競技綱引きもあり、世界大会も行われていると説明した。地元のチームは、かつては全国大会の常連だったのだ。

 正月には道路を通行止めにして100人対100人の綱引きをやっていた。蒲田にはプルスターズというチームもあったと聞いて、ケリーは「やりましょう」と言った。彼はアイルランドで綱引きの選手だったのだ。

 留学生のひと言がきっかけで再起動した綱引きチームの物語。 (実業之日本社 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑