「ジェフリー・エプスタイン 億万長者の顔をした怪物」ジュリー・K ブラウン著 依田光江訳/ハーパーコリンズ・ジャパン(選者:中川淳一郎)

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 その中には、トランプ米大統領に関連する記述もある。なお、トランプ氏は、エプスタインとは別離していると明かしている。

〈エプスタインは一度、少女をマー・ア・ラゴ〔フロリダ州パームビーチにあるドナルド・トランプの別荘〕に連れていったことがある。トランプに紹介されたとき14歳だった彼女は、エプスタインがトランプを肘でつつき、「上玉でしょう?」と言ったことを憶えている〉

 エプスタインについて語ることは陰謀論の枠組みを出ないことが多かったわけだが、最近公開された300万ページにも及ぶ文書は、欧州の王室関係者や大富豪もエプスタインと関係性があったことを示している。著者は長きにわたってこの事件を追いかけていたが、2019年のエプスタインの獄中自殺については疑念を抱いている。

〈使用人を雇って靴紐まで結ばせるほど、なんでも人任せにすることに慣れていた男が、首の骨を3本折るほどの暴力的な自殺をできるのだろうか。

 エプスタインが虐待したすべての女性たちの痛みに終わりを告げるためにも、政府はエプスタインの死について完全な調査をする義務がある〉

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