年末年始は「ネタ番組」目白押し ウォッチャー推す主役は
5年ぶりに復活した「M-1グランプリ」も高視聴率だったが、先週日曜の「THE MANZAI2015」(フジテレビ系)は「M-1」とかち合うのを避けてグランプリ形式をやめたのに13.9%。3時間の長尺で、裏に「下町ロケット」の最終回があったからなかなかの数字だ。
ネタ特番が高視聴率を取るのは、「M-1」などのコンテストでブレークしたレベルの高い芸人が増えたのに、レギュラーでの純粋なネタ番組がないからだ。そんな芸人が集結すると視聴者の興味をそそるコンテンツとなる。
ただし、今週の「聖夜のネタ祭!お笑いクリスマスショー2015」(TBS系)は4時間近くもあり、102組も芸人を出してヤリすぎ感ありか。
それにしても年末から正月は長尺の芸人ネタ番が多い! ネタ芸人がコロコロ消費される時代にたくさん出演しそうな定番コンビがサンドウィッチマンとナイツだ。
「THE MANZAI2015」にも出ていたこの2組は28日「FNSお笑い祭」(フジ系)、元日「ドリーム東西ネタ合戦」(TBS系)とゴールデンの派手な特番から、古くからの演芸ファン向けの寄席番組にも出演する。つまり幅広い支持層を持っている。「そういえば毎年、正月に漫才見てるなあ」と思う中高年も多いだろう。漫才の個性は違うが、年末年始のネタ番組に欠かせない。