青汁CMの“悪役商会”八名信夫さんは自主製作映画で復興支援

公開日: 更新日:

「東日本大震災以降も日本中が毎年、あちこちで大きな自然災害に見舞われてるだろ。それで、役者としてできることを考え、被災した方々への応援メッセージを作品に込めてるんだ」

「おやじの――」は、富山県五箇山で釜飯店を営む元刑事が、生き別れになった娘と孫を捜す物語。“思いやり”がテーマだ。

 一方、「駄菓子屋――」は、熊本地震1年後の熊本市と益城町が舞台。復興の名の下に地上げを強行する地元ヤクザと、それを拒む駄菓子屋の女性経営者、植木職人を描いた人情ドラマである。

「駄菓子屋――」の中でひときわ印象的なのが、「地震よりも怖いのは戦争だ。戦争は人の心を消し去る魔の消しゴムだ」というセリフ。

「僕は、岡山市で旧国鉄岡山駅の助役の次男として生まれ、9歳の時に一夜で1700人以上が亡くなった岡山空襲を体験してる。隣家の女の子が焼けただれてるのに救えず、市内の用水は焼死体で埋まってた。軍医だった叔父は広島の原爆で死んだ。戦争なんてロクなもんじゃない。そんな気持ちも加えたんだ。意外? 悪役は仕事だけだよ。アハハハ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が