苦闘14年…天才芸術家・草間彌生の生き様を追い続けた理由

公開日: 更新日:

 草間彌生と聞いて、イメージする人物像は? おそらく強迫神経症やうつ病と闘いながらも作品を生み出す天才芸術家といったところだろう。22日公開のドキュメンタリー映画「草間彌生∞INFINITY」(パルコ配給)では、ミステリアスな彼女の人生と才能を丁寧かつ繊細に描いている。ヘザー・レンズ監督は、なぜ草間を撮ろうと思ったのか。

  ◇   ◇   ◇

「草間彌生を知ったのは1990年代の初め。当時、彼女に関する本はたった1冊でした。アート界に貢献しているのに、功績が認められていない。強烈な個性で誤解されることも少なくなく、正しく評価されていないと感じました」

 草間を選んだ理由に“日本人女性”ということは関係なかった。しかし、知っていくなかでどんどんそのことが重要になっていく。

「芸術家になるという大志を抱いて単身渡米したのが、1957年。女性は結婚して子どもを産むことを望まれていた時代に、日本人女性が夢のために行動を起こした。周囲からの厳しい目は推して知るべしです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁