「配信中」と動画サイトに誘導するテレビの“背信行為”
連続ドラマを見ていると番組の終わりに「このあと〇〇を配信」という動画サイトへ誘導するナレーションやテロップが増えている。たとえば、木村拓哉(写真)主演「グランメゾン東京」(TBS系)では予告の後、「配信オリジナルストーリー『グラグラメゾン東京』は深夜からパラビで」というナレーションと画面に「パラビ 検索」の文字が出る。中谷美紀主演「ハル~総合商社の女~」(テレビ東京系)でも「物語をさらに面白くするチェインストーリー GYAO!にて独占無料配信中!」と視聴者を動画サイトに促す。
「『グラグラ――』は平古祥平役の玉森裕太を主演にしたもので、仕事に恋愛にグラグラ揺れ動く“若者の甘酸っぱい青春”物語だとか。本編は木村がメインで活躍の場が少ない玉森ファンへのサービスといった意味合いもあるのかもしれません。婚約者と後輩パティシエとの間で揺れる恋愛模様はともかく“本編で描かれたシーンに至る平古の心情や言動などを描く”ことは必要なのか」(ドラマウオッチャー)