「ミッドナイト・エクスプレス」世界には魔物がすんでいる

公開日: 更新日:

 まるで廃虚のような刑務所、足の裏をムチで叩く制裁。脱獄に失敗した者は睾丸をつぶされる。まるで地獄。筆者は大学時代に本作を見て「外国は怖いなぁ」と思った。ここに放り込まれたら自殺したくなるだろう。実話を大げさに脚色しているが、本作の公開後、トルコを訪れる米国人が激減したといわれる。

 同じようなことは日本人にも起きている。2003~06年に覚醒剤を密輸しようとした日本人4人が中国で逮捕され、10年に全員の死刑が執行された。日本では麻薬の密輸くらいで死刑にはならないが、世界は広い。いや世界には魔物がすんでいる。

 ネタバレになるが、ビリーは恋人が面会に訪れた際に「胸を見せて」とせがみ、ガラス越しに乳首に唇を当てて自慰をする。ゴーン被告は妻と再会したとき、何をしたのだろうか。

(森田健司/日刊ゲンダイ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続