虫眼鏡&ぶんけいが語るデジタルメディアとエンタメの未来
YouTube人気ユニット「東海オンエア」の虫眼鏡(27)が「真・東海オンエアの動画が6.4倍楽しくなる本 虫眼鏡の概要欄 ウェルカム令和編」(講談社)を4日に出版。同じくクリエーターのぶんけい(25)も先月末に自身のエッセー「腹黒のジレンマ」(KADOKAWA)を出版。仲良しコンビに新著とデジタルメディアの未来について直撃した。
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――お互いが尊敬するところとは?
ぶんけい 僕がYouTubeを始めた17年には職業として成り立っていましたが、ざわくん(虫眼鏡のこと)が始めた頃はまだ趣味の世界で。そんな黎明期に始めたのはすごいなと。
虫眼鏡 13年ごろはYouTubeに自分の動画が上げられることすら凄い、と思うくらいで、お金になるなんて思いもしなかったし、まさかこんなことになるとは想像していませんでしたね。
――お互いの新著の読みどころは?
虫眼鏡 彼なりの考えを、自分と似てる・似てないとか参考になるな、と思いながら読みました。
ぶんけい この本は彼が動画の概要欄に書いていた文章なのですが、彼の考え方が、人としてもクリエーターとしても勉強になります。“嫌われてもいい”という強さも尊敬しています。
――コロナ自粛期間はどうしていたのか?
虫眼鏡 他のエンタメがつらい状況の今だからこそ、頑張ろうとむしろ気合は入りました。僕たちも感染が広がらないようにという姿勢は見せつつ、せめて動画の中の僕たちはコロナに気づいてないかのように、必要以上に暗くならないように制作しました。
――自粛期間中、芸能界からYouTubeへの新規参入も増えたが。
虫眼鏡 今後は動画投稿が当たり前という時代が来るでしょう。ただ、有名無名を問わず、(視聴回数など)数字がわかってしまう分、残酷だなと思います。
ぶんけい 僕は今YouTubeに出演していませんが、クリエーターとしての自分の戦い方を考える上でも重要な存在。片時も目を離さずに見ていたいと思います。
虫眼鏡 僕たちは既存のファンの皆さんに向けて、今までやってきたことを信じながら、時代に合ったものを考えていきたいです。
▽むしめがね(写真右) 1992年、愛知県生まれ。小学校教員を経て、愛知県岡崎市に拠点を置く6人組動画クリエーター「東海オンエア」として活動。現在チャンネル登録者数537万人超え、日本でトップ10に入る知名度を誇る。
▽ぶんけい(同左) 1994年、兵庫県生まれ。男女ユニット「パオパオチャンネル」としてダンス動画等でチャンネル登録者数130万人を突破。19年から活動を休止、現在は映像、広告制作など起業家として活動。