著者のコラム一覧
芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

東出昌大が“逆輸入俳優”として復活へ カンヌ脚本賞の濱口監督作品で

公開日: 更新日:

 東出昌大(33)が杏(35)との離婚を正式発表してから、今月末でちょうど1年の節目を迎える。当初から予想されたことだが、泥沼不倫の代償は大きく、東出はいまだに地上波復帰もCM出演も許されない。

 所属事務所もテレビ局やCMスポンサーに対して大幅な“値引き交渉”を進めているようだが、着地する気配はない。

 関係者に改めて話を聞くと、「痛かったのは(離婚から1年を迎える)直前になって養育費未払いと、その金額が子供1人に対して1万円と報じられたこと」と口を揃える。あの報道によって、“やはり誠意のかけらもない男”“社会常識が著しく欠落した役者”といった東出の負のイメージが強烈に蘇った。そして、決まりかけていた地上波復帰話も立ち消えになってしまった。

 現在の東出は、今年春にクランクアップした映画「コンフィデンスマンJP―英雄編―」(東宝)の公開を待つほか、同じく映画「草の響き」、さらにはNetflix配給の「ボクたちはみんな大人になれなかった」の撮入を控えている。映画俳優に特化しながら少しずつ負債を返済している状況だという。

 そんな東出の唯一の楽しみといっていいのが、3人の子供たちとのテレビ電話だという。

女性誌に養育費未払いというショッキングな報道をされましたが、子供たちとの関係は至って良好だと聞いています。子供たちも少しずつ自分の置かれている状況を理解し始めているようで、以前のように『パパと一緒に遊びに行きたいよ!』などとは言わなくなっているといいます。今の東出は子供の存在だけが心の支えになっているようです」(芸能関係者)

 迷走が続く東出に、最近突然“光明が差した”と囁かれていることがある。それは東出が“人生の師”と仰ぐ映画監督の濱口竜介氏(42)が、今月行われた「第74回カンヌ国際映画祭」で、日本映画としては史上初となる脚本賞を受賞したことだ。

 東出と濱口監督の接点は2018年9月に公開された映画「寝ても覚めても」が始まりだ。この映画で意気投合した2人は、プライベートでも定期的に連絡を取り合うようになった。昨年発覚した不倫騒動で“引退”を口にする東出を親身になって励まし続けたのがこの濱口監督だったともいわれている。

「東出君は立っているだけで存在感がある」

 濱口監督は東出の役者としての可能性を高く評価しており、「僕にとって役者さんの演技(の上手、下手)なんてどうでもいいことなんです。私が最もこだわるのは、その外見です。東出君は何も語らずとも、ただ立っているだけで存在感があります。顔の造形もとてもミステリアスだし……。初めて会った瞬間に『将来は大スターになる!』って確信しました」と、「寝ても――」の公開直後に語っている。

 その濱口監督が東出を自分の作品に出演させる可能性は十分にある。

「濱口監督の元には複数のヨーロッパ映画会社から『ラブストーリーを撮らないか?』とオファーが届いていると聞きます。濱口監督が次の映画を撮るということになれば、きっと東出にも声が掛かるでしょう。『寝ても――』の頃に比べ東出のスケジュールにも余裕がありますからね。濱口監督が希望する“じっくりと時間をかけた濃厚な作品”になるのは間違いないでしょう」(映画関係者)

 一躍“ヨーロッパ映画界の注目の演出家”となった濱口監督の恩恵を受けるのが、いま日本でくすぶり続けている東出ではないかと、映画関係者は一様にみている。

 ちなみに今回のカンヌで脚本賞を受賞した濱口監督の「ドライブ・マイ・カー」だが、キャスティング選考段階で、監督が強くプッシュしたのは西島秀俊(50)ではなく東出だったそうだ。

 不倫騒動のさなかだったため、1年前は東出の起用が見送られたというが、次回作には期待がかかる。東出が“逆輸入”俳優として活躍し、負債を一括返済する日が来るかもしれない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 2

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  3. 3

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  4. 4

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 5

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  1. 6

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  2. 7

    「ばけばけ」で注目の阿佐ヶ谷姉妹の“姉”渡辺は公立女子校の超名門「宇都宮女子」出身

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  5. 10

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層