著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

大病した小倉智昭はやる気満々 いっそのこと、ジジババ専門局やチャンネルを作ったら?

公開日: 更新日:

需要はあるし、おもしろくなる

 そういえば、先月25日深夜のNHK「ドキュメント20min.最後の晩餐」でも、小林克也(82)が「生きている間にもう一度面白いことがしたい」と短編映像作品の製作に挑んでいた。

 タッグを組むのは、かつてコントユニット・スネークマンショーでともに活動していた伊武雅刀(74)。

 完成したのは税関を舞台にしたショートショート、多少の下ネタはご愛敬。小林の英語力と伊武の演技力で魅せる作品に仕上がり、2人とも楽しそうだ。

 伊武雅刀はその昔「子供達を責めないで」という楽曲を引っ提げ、「私は子供が嫌いだ!」とやっていた。

 今こそ「私は若者が嫌いだ!」と歌ってほしいもの。

「ブラタモリ」のタモリ(78)をはじめ、「世界一受けたい授業」の堺正章(77)も「サンデーモーニング」の関口宏(80)も「笑点」の林家木久扇(86)も見納めの春。彼らだってまだまだやり残したことがあるはず。

 もっとも、世代交代は世の常、テレビは若者に媚を売るのに必死で、ジジババを追い出そうと躍起になっているのも事実。それなのに老人が居座り続けたら、老害呼ばわりされるだけ。テレビの上得意さまはジジババであることには変わりないのに……。

 いっそ、どこかの局がジジババに特化。地上波でもBSでもCSでもケーブルテレビでもいいから24時間ジジババ好みの番組を放送する。名付けて「ジジババTV」。需要はあるし、面白くなること間違いなし。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督