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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

映画「国宝」もそうだった…ヒット作には必ず“口コミ効果”がある

公開日: 更新日:

歌舞伎の舞台を見たことなくても、歌舞伎の世界がわかり知るチャンス。本物の舞台を見たくなる」というような話が伝わり、関心を高めた。

 実力派俳優による歌舞伎界の舞台裏の迫力あるシーンの連続に観客は、3時間の長編を忘れ、スクリーンにクギ付けになった。

 見終わった人は、打ちのめされたようにしばし放心状態のように見えた。

 表があれば裏がある──。裏舞台をテーマにした作品は関心を呼ぶことを実証した作品でもあった。

■まさに「芸は身を助ける」

 皮肉にも「国宝」に主演した吉沢亮(写真)も表と裏で話題を集めた俳優。昨年12月、酒に酔い自身のマンションで隣の部屋に侵入。警視庁から任意で事情を聴かれたが、隣人との間で示談が成立。不起訴になったが、CMの終了、主演映画「ババンババンバンバンパイア」の公開は延期になった(現在上映中)。

「国宝級イケメン俳優」と呼ばれた吉沢の裏の顔はダメージとなり、仕事への影響も心配されていたが、3カ月の謹慎を経て復帰。再始動に注目が集まるなか、「国宝」が公開。改めて吉沢の名がクローズアップされた。

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