timeleszの演出に賛否…中島健人ら初期メンバーの歌声に込められた真意。“8人体制”はどう継承していく?

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コクハク

timeleszの演出に賛否

 9月15日、timeleszがファンミーティング「timelesz SUPER FAMeeting~また夏が終わっていくんだね。でも、今年は新しい家族と過ごした最高の時間だった。だから夏の終わりも一緒にいようよ。唯一無二のレイトサマーParty! 残暑の花火もいいんじゃない?~」を、千葉・ZOZOマリンスタジアムで開催した。

 このイベントは、6月に発売したアルバム「FAM」購入者の中から抽選で約5万人が同会場および大阪・万博記念公園(23日開催)に招待されるもので、普段のライブとは違う演出も取り入れられた。

 しかし、その中ですでにグループを去ったマリウス葉(25)、中島健人(31)を想起させる演出があり、ファンの間で賛否が分かれている。

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マリウス、中島の歌声がそのまま流れた

 timeleszは、2011年にSexy Zoneとしてデビューするも、2022年にマリウスが、2024年に中島がグループを卒業し、佐藤勝利(28)、菊池風磨(30)、松島聡(27)の3人体制に。同年timeleszに改名し、新メンバー募集オーディション「timelesz project -AUDITION-」(通称タイプロ)を経て、今年から5人の新メンバーを迎え8人体制で活動している。

 今回のファンミーティングでは、花火が打ち上げられる中、timeleszおよびSexy Zone時代の楽曲が流れるという演出が取り入れられた。Sexy Zone時代の楽曲は、8人で再録したものもあったが、Sexy Zoneファンにとって特に思い入れの深い「timeless」は、マリウス、中島の歌声そのままに、5人バージョンで流れたという。

「timeless」は、マリウスが卒業する際、彼がタイトルを決めメンバーみんなで作詞するなど、当時の5人の思いが詰まった作品だ。

 マリウス、中島のファンや5人時代からのファンの中には、この演出に号泣したという報告も数多くSNS上にあがった一方、8人体制となったtimeleszをよく思わないファンからは、「2人を利用しないで欲しい」「8人のtimeleszと2人は関係ない」と、賛否が分かれる結果になった。

 ただ、事前に5人時代に収録した楽曲が流されるとのアナウンスはなく、集客に2人を利用したとは考えられない。このタイミングでのオリジナルの「timeless」の選曲には、初期メンバー3人のマリウス、中島への強い思いが込められているのではないだろうか。

オリジナル版「timeless」の演出に込めた想い

 Sexy Zoneは事務所に推され華々しくデビューしたものの、CD売り上げで苦戦することも多かった。たびたびCD購入特典である握手会を開催し、なんとかチャート1位を獲得するということもあった。

 タイプロでの大ブレークを経て、今回timeleszが開催したアルバム購入特典であるファンミーティングは、会場のキャパや売上面で過去最大規模になっている。

 この成功を、佐藤、菊池、松島は、8人だけで達成したものではないと考えているのだろう。グループの勢いや売上面でtimeleszがSexy Zoneを超えることがあっても、それはあくまで初期の5人時代の試行錯誤や切磋琢磨があってこその結果だ。そんなことを、今回のオリジナル版「timeless」の演出に込めたのだろう。

 マリウスは芸能界とは別の場所で活動するために、中島はソロアイドルを極めるために、それぞれグループを卒業しただけで、喧嘩別れではないはずだ。

 そして2人の存在があってこそ今のtimeleszがあることを、初期メンバー3人だけでなく、新メンバー5人もあらためて今回の演出で噛みしめただろう。タイプロからtimeleszを好きになったという新規ファンからも、今回のことをきっかけに、5人時代についてもっと知ってみたいという感想もあがっている。

 何より、timeleszという名前は「timeless」から来ており、語尾の「ss」をSexy Zoneの頭文字「sz」にしたのは、それまでの歴史や思いをつなぐ「誰も置いていかない答え」として佐藤、菊池、松島で決めたものだ。

今後はどう継承していくのか

 ファンにもさまざまな思いがあるだろうが、マリウスや中島の了承さえあれば、2人の存在やSexy Zone時代をどう継承していくかは、timeleszの判断に委ねられるべきだろう。

 そして、その在り方を8人で正解にしていくことが、これからの課題になりそうだ。

(こじらぶ/ライター)

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