「私は一生雑用係なの?」“名もなき家事”にキレた40歳妻。分担しない夫に怒りの反乱!
40歳、現在別居中
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
40歳の陽子さん(仮名)は夫・タカノリさん(仮名)への不満が爆発し、現在は娘を連れて実家で暮らしています。
タカノリさんからは家に帰ってくるように何度も説得されていますが、陽子さんはまだ自宅に帰る気になれていません。その理由とは…?
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半分ずつのルールはどこへ?
「夫とのあいだの家事負担の割合が不満なんですよ、私。
ウチは共働きなので、基本的には家事も子育ても“半分ずつ”のスタンスとルールで家庭運営をしてきたんですけど、よくよく考えたら私のほうが負担している割合が多いことに気づいたんですよね。
たとえば、トイレットペーパーやティッシュの補充、調味料や日用品の残量をチェックして買い足す、冷蔵庫の中の賞味期限を確認して整理する、宅配便の再配達依頼、衣替え、子どもの持ち物の準備やプリントの管理…。
そういう細かい家事を、夫は一切やりません。だから私の負担が明らかに多すぎるので、これを改善できないなら別居する!って決めて夫には言わずに出てきました」
夫が気づく日なんて…
いわゆる“名もなき家事”と呼ばれる日々の雑用について、陽子さんは夫にもやってもらいたいスタンス。
しかし夫は「気づいた人がやればいい」と言うだけで、陽子さん曰く、「夫は自発的にこれらの“名もなき家事”を一度もしていない」とのこと。
「夫の言う『気づいた人がやればいい』は、ただの方便。あの人が気づく日は永遠に来ないですよ。いつも私ばかりしているので、本気で腹が立っています」
陽子さんは何度となく“名もなき家事”について夫と話し合いの場を設けましたが、結局は何も改善されないまま年月が経過。ついに我慢の限界をむかえ、夫の反省を促すためにも、実家に帰り2カ月が経過しました。
名もなき家事の分担制を!
「夫からは早く帰ってこい、って毎日のように言われますけど…。このまま『はい、そうですね』って帰ったら、また同じことの繰り返しになるだけ。
だから私からは、夫に別居解消の条件として“名もなき家事”の分担制を我が家に導入するように伝えています。だけど夫は、これを渋っているんですよね。
いまだに『気づいた人がやればいい』と言い張って、明確なルール作りを避けようとしているんです。私にとっては切実な問題なのに、夫はそれすらも気づいていないんだろうなぁって気がするので、悲しくなりますね。
このまま“なあなあ”の状態で家に戻るつもりはありません。今回こそ、きっちりと雑用の分担も決めておかないと! 今のままだと、私は一生雑用係になってしまうのが目に見えていますから…」
(並木まき/ライター・エディター)