著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【鴨】「肺」に潤いを与えつつ「血」も補充し、老人性乾皮症を改善

公開日: 更新日:

 最近、背中やすねのあたりがカサカサする。かゆくて不愉快……。シニアの場合、もしかしたら「老人性乾皮症」かもしれません。皮脂の分泌が減少したシニアによく見られる皮膚の乾燥性疾患です。皮脂や汗の分泌、保湿成分が減り、皮膚のターンオーバーが遅くなって、表皮の水分量が低下することで起こります。

 皮脂分泌量は加齢とともに減少し、男性は60代、女性は40~50代にかけて急速に失われます。また、脱落するはずの角質細胞が表皮に残り、角質層が厚くなることも加わって乾燥がひどくなるのです。空気が乾燥する秋や冬に悪化しやすく、暖房による室内の乾燥や入浴時の洗いすぎも要因になる場合があります。

 症状としては、腰回り、背中、すねのあたりの皮膚が白く乾いてはがれかけた角質がうろこのように付着し、カサつき、白く粉をふいた状態になります。かゆみを伴い、次第にわずかな刺激にも過敏に反応するようになり、かゆさが悪化する傾向があります。

 さらに、かくことで炎症が起きて、赤みを伴ってかゆみがひどい「皮脂欠乏性湿疹」、かき壊しによって水泡や手のひら大の赤みが現れたりする「貨幣状湿疹」へと進行する場合もあります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    概算金が前年比で3~7割高の見通しなのに…収入増のコメ生産者が喜べない事情

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(45)勝新太郎との交友「図体や印象より、遥かに鋭利なものを持っていた」

  1. 6

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円? DeNA戦で市場価値上げる“34戦18号”

  2. 7

    高市早苗氏の「外国人が鹿暴行」発言が大炎上! 排外主義煽るトンデモ主張に野党からも批判噴出

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に