面白いかよりも…カッコいいかを優先する狩野英孝のピュアで本気な判断基準
狩野が音楽に目覚めたのは、小学校高学年の頃。「L'Arc~en~Ciel」や「SOPHIA」のCD、コンサートビデオ、PV集を買い漁った。中学から高校までは音楽漬け。高校ではバンドを組み、地元のアーケード街で朝方までストリートライブをしていた。
宮城から上京後、日本映画学校在籍時も路上ライブを続け、100人以上を集め、同じ小田急線「新百合ケ丘」駅周辺で歌っていた「いきものがかり」よりも動員していたという“伝説”は有名だ。当然、本人も「このままプロになるんだろうな」という気持ちもあった(blueprint「Real Sound」20年7月13日)。
しかし、卒業のときにマセキ芸能社のお笑いライブを見て、なんて芸人はカッコいいんだと思い、芸人を志すようになった。「昔から自分にはナルシストみたいなところがあって。どうしても、カッコいい仕事に就きたかった」(同前)からだ。
「ラーメン・つけ麺・僕イケメン」のナルシシストキャラでブレークするが、素に近いから楽だった。その手の振り方も、高校の頃に好きで真似していたHYDEのそれ。狩野は自分がカッコいいと思っていることを素直にやっているだけなのだ。


















