「笑点」は60周年…バラエティーが芸人たちの主戦場の中、“演芸番組”の復活を望む
「偉大なマンネリ番組ですが、司会やメンバーが代わり、笑いのネタも時代に即している。日曜の夕方に大人も子供も家族が揃って楽しめる番組として成功した」(テレビ関係者)
笑点を見るにつけ、痛感するのが演芸番組の少なさだ。昭和にはウクレレ漫談の牧伸二司会の「大正テレビ寄席」など演芸番組は日常だったのが、今はバラエティーが芸人たちの主戦場。
きっかけは80年代の漫才ブームから出てきたビートたけしの存在だった。「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)を立ち上げ、タブーともいわれた明石家さんまら関西芸人と共演。番組は成功を収めた。ヒット番組を真似るのは民放の性で、各局、芸人を起用したバラエティー番組を制作した。
こうして芸人も人気や収入面を優先して、すっかりタレント業に重心を移した。漫才はタレントになるための手段となり、「M-1グランプリ」など特番にすべてを懸けるようになった。
芸人タレントブームの到来ではあったが、「歌を忘れたカナリア」のように漫才を忘れた漫才師になり、テレビで漫才を見る機会は少なくなってしまった。


















