2週間といわれるが…「突発性難聴」治療開始のリミット

公開日: 更新日:

 耳の聞こえが悪くなったら「様子を見よう」などと悠長に構えていてはいけない。突発性難聴であれば、対処が遅れれば遅れるほど、聴力回復のチャンスが失われていく。西端耳鼻咽喉科・西端慎一院長に話を聞いた。

 突発性難聴は難病指定されている。原因ははっきりと分かっていない。
「難聴の前に風邪のような症状を訴える患者さんがいることから、ウイルス説もありますが、証明されていません。内耳血管の塞栓や血栓などによる循環障害説も、それだけでは説明できない点があります。原因不明なので、確実に治る治療法は確立されていません」

 文字通り「突発性の難聴」が起こったら、多くの場合は心配になって耳鼻咽喉科で診てもらおうとするだろう。しかし、症状の程度は患者によってさまざまだ。
「明らかに音が聞こえなくなる患者さんは少数派です。大抵は、片耳が詰まったような感じや、耳鳴り、違和感などの訴えで来院されます」

 症状が軽いので、しばらく様子を見ていたという患者もいる。しかし、突発性難聴はすぐに治療が必要な疾患だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?