2週間といわれるが…「突発性難聴」治療開始のリミット

公開日: 更新日:

 低音障害型感音難聴も、重度なら、突発性難聴と同様にステロイド薬を用いた治療が行われる。
「ただし、軽~中等症ならステロイド薬を使わなくても症状が改善します。内リンパ腔の水ぶくれを取る浸透圧利尿薬イソバイド、漢方薬の柴苓湯(さいれいとう)、五苓散(ごれいさん)などを中心にした治療になります。低音障害型感音難聴は治りがいいのですが、繰り返すことも珍しくありません。予防策として、水をたくさん飲んでもらいます。水分摂取が、内リンパ腔の水ぶくれに関係しているホルモンの分泌を抑えるからです」

 一度に水分を大量摂取するとかえって耳の聞こえが悪くなる。コップ1杯程度の水を1時間ごとに、1日2~3リットルを目標に飲むのが理想だ。
「低音障害型感音難聴は、短い時間内に良くなったり悪くなったりします。待合室で診察を待っている間に良くなるケースもあるほど。だから、1回の聴力検査では異常がわからないこともあります。耳の聞こえの悪さが何度もあれば、聴力検査も数回受けるようにしてください」

 聴力は、言うまでもなく生活の質(QOL)を保つ上で非常に大事。みすみす失わないようにしたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?