ノックアウト型増加 「脳梗塞で突然死」防ぐ水分と心電図

公開日: 更新日:

■夜間の脱水症状も影響する

 では、この恐ろしい脳梗塞は、どんなタイプの人に起きやすいのだろうか?

「突然、動悸(どうき)や息切れがしたり、意識がフッと遠のいたりする人は要注意です。一般的な不整脈なら問題ありませんが、心房が細かく震えることによって起こる不整脈は心房細動といい、非常に危険です。ノックアウト型脳梗塞の3分の2が心房細動が原因だからです。心臓の中で血液がよどみ、血の塊ができて、それが脳に飛び、脳細胞に大きな損傷を与えるのです」

 それでも、まれにある心房細動ならまだいいが、常に起きている持続性心房細動だと、死のリスクはいよいよ高まることになる。

「単なる心房細動だけならそれほど心配ないですが、これに高齢、糖尿病、高血圧、心不全や心臓血管病が加わると、心原性脳塞栓症のリスクが非常に高くなることが欧米の研究により分かっています」

 では、ノックアウト型脳梗塞を防ぐにはどうすればいいのか?


「心房細動が生じる不整脈をキャッチすることが最も重要です。それには、心電図を取ったり脈を診ることです。発作性心房細動は24時間モニターするホルター心電図でも見つけにくいことがありますが、持続性は一般的な心電図で、発作性は動悸時の脈拍を診ることで簡単にわかります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩