糖尿病、脳梗塞、がん…「5大国民病」の10年後を予想する

公開日: 更新日:

糖尿病…高血糖でも腎臓を守れる

「患者さんは好きなだけ飲食しても大丈夫な時代になっているかもしれません」(都内の糖尿病専門医)

 血糖値の厳格コントロールは、逆に死亡率を高めることがわかり、治療の重点は合併症を直接治す薬や手術法の開発に移行。

「例えば、血液を浄化・ろ過する腎臓がその機能を失う糖尿病腎症。メサンギウムなる細胞の増殖を抑えることで、腎臓の毛細血管が圧迫・潰されるのを防ぎ、高血糖でも腎機能を守れるようになる可能性が高いのです」(前出の専門医)

脳梗塞…社会復帰しやすくなる

 言語障害や体のマヒなど、その後遺症に多くの人が苦しんでいるが、様変わりしそうだ。

 自己骨髄幹細胞を注入することで、失われた神経回路が修復され、劇的回復が見られるからだ。

「5年前に大阪の国立循環器病研究センターが8人に実施、半年後に6人が歩けるまでに改善。各地で成功を収めています。新たなリハビリ法も普及、社会復帰できる病気になりそうです」(首都圏の循環器科医師)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」