公開日: 更新日:

 先進医療といわれると、何か最先端の凄い治療法と思ってしまいます。確かに研究としては最先端に違いありません。しかし本当に効くかどうかは、人体実験を重ねて確認しなければなりません。その人体実験こそが、まさしく先進医療なのです。

 少し専門的な話になりますが、先進医療は第2項先進医療(先進医療A)と第3項先進医療(先進医療B)の2つに分かれています。用いる医薬品や医療機器がすでに薬事法上の承認を得ている場合は先進医療A、そうでない場合は先進医療Bという分類です。

 たとえば陽子線や重粒子線によるがん治療は、すでに治療装置が薬事審査をパスしているので、先進医療Aに分類されています。しかし、経済性も含めた治療効果がまだ十分に評価できていないことから、健康保険の対象にはなれず、先進医療として行われているのです。

 先進医療Bにはペプチドを用いたがんワクチン療法や、NKT細胞という特殊な免疫細胞を用いた肺がん治療法などが分類されています。がんワクチンもNKT細胞も、まだ薬事審査を通っていないからです。言い方を変えれば、これらの治療法は動物実験などで効果が確認されているものの、人間でどうなるかは、はっきり分かっていないということです。

 現在、先進医療Aには56種類、先進医療Bには39種類が登録されています。

▽長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)

【連載】健康医療データの読み方

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ