公開日: 更新日:

 先進医療は自由診療。料金は数万円から100万円を超えるものまでさまざま。病院が自由に値付けするため、同じ内容でも病院間で差が出ることがあります。

 もっとも安いのが前眼部3次元画像解析。角膜とその周辺を3次元画像化することで、目の病気をより正確に診断しようという技術です。検査はシンプルで、従来からある機器が使えるため、1回の料金は3000円から4000円程度です。

 最近では遺伝子診断が増えてきました。成長障害、神経難病、家族性アルツハイマーなど、気になる病気の遺伝子を持っているかどうかを調べます。抗がん剤に対するがん細胞の感受性を調べる遺伝子検査もあります。適切な抗がん剤の選択に役立てようというものです。C型肝炎のインターフェロンの効き目を予測するための遺伝子検査も、先進医療に含まれています。これらの遺伝子検査は1回当たり2万円から10万円程度です。

 もっとも高いのは陽子線治療と重粒子線治療です。前者が素粒子の一種である陽子を照射するのに対し、後者は炭素原子をイオン化し、超高速で患部に照射するという違いがあります。料金はいずれも300万円前後です。

 ただ、重粒子線は日本特有の方法、陽子線は世界中で注目を集めている治療法です。そのためか、最近では日本国内でも陽子線治療を行う病院が増えています。

▽長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)

【連載】健康医療データの読み方

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲