朝からじわじわズキズキ…放っておいたら危ない頭痛の症状

公開日: 更新日:

 転倒や衝突などで頭を打った後、2週間から3カ月後に頭痛が出現したら、「慢性硬膜下血腫(SDH)」を疑うべきだ。

「脳を包む硬膜と脳の間に血腫ができる病気で、頭部打撲から数週間から数カ月かけて血腫ができ、その圧で脳の働きが低下します。頭痛だけでなく、ふらつきや認知症状、失禁などの症状が加わって、放置すると麻痺や意識障害が生まれ、最後は脳幹などを圧迫して呼吸を止めてしまいます」

 70代の男性は、“朝から片頭痛らしき頭痛がする”と来院。診察したところ、まっすぐに歩けない。聞くと1カ月前に、テニスでフェンスに激突。頭をぶつけたという。MRIをとると硬膜と脳の間に血液がジワジワとたまる静脈性出血を起こしていた。

「幸いこの男性は手術で血液を除去し回復しましたが、放っておいたら危なかった。50歳を過ぎると畳に軽く頭を打っただけでSDHになる場合があります。朝からの頭痛、物忘れ、歩行障害、失禁などの症状があり、頭を打った記憶があれば病院で診てもらうことです」

 頭痛は頭痛以外の異変に注意することが重要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較