ボーッとした時に症状 「大人の斜視」は保険手術で治せる

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■再発の可能性も高め

 間欠性外斜視で患者本人が一番の問題点とするのは、やはり「見た目」だ。外斜視の目を無理に正面に向けようとするために起こる眼精疲労も指摘されている。ただし、現代人はパソコンを使っている人が大半なので、斜視がなくても眼精疲労がある。だから、斜視イコール眼精疲労ではない。

「それもあって、眼精疲労だけなら特に強く勧めませんが、見た目が気になるなら、迷わず手術を勧めます。手術で間欠性外斜視は改善しますし、言い換えれば、手術以外に治療法はありません」

 間欠性外斜視の手術は、保険適用だ。帝京大学医学部付属病院の場合、水曜日入院、木曜日手術、金曜日に様子を見て、土曜日に退院という流れになる。

 方法は、眼球の外側についている筋肉をいったん切り離し、後ろの方にずらして縫う。これによって、目を外側に引っ張る筋肉の働きを緩める。眼球の内側の筋肉を切除して短くし、元の部分に縫い直すこともある。

「斜視の治療は、両方の目のバランスを考えることが重要です。眼球の外側の筋肉をいじるか、内側の筋肉をいじるかは、斜視の状態によっても、医師の見立てによっても、異なってきます」

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