改めて知りたい コンタクトレンズが招く深刻な目の病気

公開日: 更新日:

 レーシックの安全性が議論されている。〈自分はコンタクトレンズだから心配ない〉なんて思ったら大間違い。正しく使わないと、深刻な病気を招くことになる。

 コンタクトレンズを1年間使用し続けると、1万人に5~10人が目の感染症になるという。割合としては小さく感じるかもしれないが、コンタクトレンズは日常的に長期にわたって使用するケースが多い。10年間使用し続ければ、それだけ感染症のリスクもアップする。

 さらに、レンズをしっかり洗浄しないとリスクは2~3倍になり、レンズを外さないまま寝てしまうと5~10倍に跳ね上がる。コンタクトレンズ使用者のほとんどが、危険と背中合わせといってもいいだろう。

 杏林大学医学部杏林アイセンターの山田昌和教授は言う。

「黒目を覆っている角膜は、カメラのレンズに相当する働きをしています。通常は涙に守られていて簡単には細菌が侵入しないようになっているのですが、角膜に傷がつくとブドウ球菌や緑膿(りょくのう)菌などの細菌が侵入しやすくなる。これに感染して炎症を起こすと角膜感染症になります。コンタクトレンズは、角膜が酸素不足になったり、ドライアイ、レンズの汚れや変形、破損など、角膜に傷をつけてしまうリスクがいくつもある。正しく使用しないと危険だという認識が必要です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは