歌手 伍代夏子さん(53) C型肝炎

公開日: 更新日:

 そういえば以前、先生からも「新薬が出たら、完治する確率が格段に上がる」と聞いていました。ウイルス量が安定しているとはいえ、ウイルスを持っているということは爆弾を抱えているようなもの。治るのなら、これほどうれしいことはない。

 すぐに主人(歌手、俳優の杉良太郎さん)に相談すると、「知り合いの医者がいるから、受けてみてはどうか」と。ぐちぐち悩むタイプではないので、じゃあ、新しい薬の治療を受けようと即決しました。そして、2009年8月、東大での新薬の治療が始まったのです。

 治療の目安は1年ほどとのことでしたが、実際はトータルで1年半かかりました。従来のインターフェロンに比べ、副作用は少ないというものの、やはり大変でした。

 高熱が出て、貧血がある。薬を投与して3日くらいは、富士山の8合目にいるのではないかというほど貧血がひどい。目の玉をキュッと動かすだけでクラッとし、何もする気が起こらない。日が経つにつれ少しずつ元気になるのですが、1週間すればまた投薬で、同じつらさの繰り返しです。

 貧血で酸欠状態になり、普通はノーブレスで歌うところを、1回ブレスを入れる。みなさんには分からなくても、自分は気持ちよくない。コンサートになると、歌の合間にワーッと走ってバババッと着替え、舞台に戻る。ゼーゼー言ってるけど、何食わぬ顔で出るのが私たちの仕事です。主人が酸素スプレーを買ってくれ、よくスーッと吸っていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到