漫画家 槇村さとるさん(59) 更年期障害

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 自分と向き合う仕事だけに、精神の不具合に気づきやすかったし、キムさんが性人類学者という性と医学の専門家だったので、他の人より話しやすい状況ではありました。

 周囲に伝え、自覚し、早めに対応できたことはラッキーだったと思います。

 言葉にして伝えたことで、キムさんは理解を示し、つかず離れずの距離を保ってくれました。「あなたは気を使ってくれない」とご主人に八つ当たりするより、「病気であることがやましい、言いにくい」と思うより、ストレートに「私は病気です。SOSです」と言ったほうが道は開けます。

 治療法を考えた時、ふと作家の横森理香さんが、「細かな血液検査をしたら極端に少ない栄養素がわかり、それを補ったら不定愁訴が改善された」という話をされていたことや、以前、本で読んだ「ホルモン補充療法」のことを思い出し、病院を訪ねることに。ホルモンに関する血液検査をすると、女性系ホルモンがほぼゼロ。

 さらに「橋本病」という甲状腺ホルモン障害の病気だったことがわかりました。

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