米国心臓協会らが選んだ「最も先進的な研究ベスト10」とは?

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 2番目に選ばれたのは、糖尿病治療にSGLT2阻害薬を上乗せすることで2型糖尿病の心血管イベントが減少し、その死亡リスクも38%低下したという「EMPA―REG OUTCOME」試験です。42カ国、590施設が参加、心血管イベントのある2型糖尿病約7000人を対象とした試験の結果です。

 これまでの糖尿病の薬は「血糖値は下げても、心筋梗塞などの心血管イベント死リスクの低下や長寿に寄与を明確にするものはほとんどない」といわれてきました。その意味では糖尿病治療の“大事件”であることは間違いありません。

 3位に選ばれたのは、急性期の脳梗塞に対する血管内治療の有効性を示した「MR CLEAN試験」です。「(日本では2005年に保険適用された血栓溶解剤)t―PA以来の脳卒中治療の進歩」ともいわれているほど高い評価を得た研究です。

 通常の治療+血管内治療群(233人)と、通常の治療群(267人)とを比較したところ、前者の方の成績が良かったというもの。医学の常識は日々変わっているので、患者さんも最新情報に注意が必要です。

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