米国心臓協会らが選んだ「最も先進的な研究ベスト10」とは?

公開日: 更新日:

 2番目に選ばれたのは、糖尿病治療にSGLT2阻害薬を上乗せすることで2型糖尿病の心血管イベントが減少し、その死亡リスクも38%低下したという「EMPA―REG OUTCOME」試験です。42カ国、590施設が参加、心血管イベントのある2型糖尿病約7000人を対象とした試験の結果です。

 これまでの糖尿病の薬は「血糖値は下げても、心筋梗塞などの心血管イベント死リスクの低下や長寿に寄与を明確にするものはほとんどない」といわれてきました。その意味では糖尿病治療の“大事件”であることは間違いありません。

 3位に選ばれたのは、急性期の脳梗塞に対する血管内治療の有効性を示した「MR CLEAN試験」です。「(日本では2005年に保険適用された血栓溶解剤)t―PA以来の脳卒中治療の進歩」ともいわれているほど高い評価を得た研究です。

 通常の治療+血管内治療群(233人)と、通常の治療群(267人)とを比較したところ、前者の方の成績が良かったというもの。医学の常識は日々変わっているので、患者さんも最新情報に注意が必要です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち