米ではヘディング禁止「子どもの脳震とう」の深刻リスク

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 当然、脳に炎症が起き、脳圧が上がり、カルシウムイオンやカリウムイオンが増えます。こうした化学物質は後々、脳細胞を傷つけたり、破壊するなどの悪さをします。それを防ぐために、人の体はカルシウムイオンやカリウムイオンを排出しようとするのですが、それにはエネルギー源としてブドウ糖が必要となります。ところが、脳内にカルシウムイオンやカリウムイオンがあふれているために血管が収縮し、必要な箇所にブドウ糖が届けられなくなるのです。さらに脳がダメージを受けると、記憶を支えるために必要なNMDA型グルタミン酸受容体が減少することも分かっています。脳震とうが起きてから数週間から数カ月後にその悪影響が出るのはそのためです。

 これは、脳震とうを自覚している人にのみ起きているわけではありません。実は、脳震とうを起こしていない人もまた、同じような脳の損傷を受けている可能性があるのです。

 実際、脳震とうの自覚がないアメフト選手の脳を調べた研究者は、脳震とうを自覚した選手と同じだけの脳のダメージを発見しています。

 ましてや、脳が完成途中にある10代の若者は大人よりも脳が傷つきやすいのは当然です。

 親や指導者は体と体がぶつかり合う激しいスポーツには、こうしたリスクがあることを十分把握しておかねばなりません。

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