医師・精神科医 宮島賢也さん(42)うつ病

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■病気は「気づき」を与えてくれるもの

 34歳で自衛隊の病院から栄養療法のクリニックを経て、36歳の時に自律神経免疫療法を行う「湯島清水坂クリニック」の院長になりました。クリニックには血行改善をサポートする鍼灸師もいて、医師と「ライフスタイルを変えていく」指導が中心。鍼灸や事務などはプロにお任せして、自分の得意分野で力を発揮し、チームでパフォーマンスを上げるようにしていました。

 僕は精神科出身ですが、がん患者の方や西洋医療以外の治療を希望される患者さんも多いですね。うつもがんも、病気は、人間に罰を与えているのではなく、気づきを与えてくれているもの。だから、「自分を大切に生きませんか」と患者さんに提案しています。うつを含め、病気は「生き方直しの体からの愛のメッセージ」。実体験を通し、「自分を愛して、自分を信じて、自分を生きよう」と発信し続けたいと思っています。

▽みやじま・けんや 1973年、神奈川県生まれ。元湯島清水坂クリニック院長(精神科医)。7年間にわたる薬物によるうつ病治療の経験から、考え方や生き方を変えて、人間関係を楽にするメンタルセラピーを提唱。著書に「医者の私が薬を使わず『うつ』を消し去った20の習慣」(KADOKAWA)がある。

【連載】独白 愉快な“病人”たち

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