作家・村野正好さん 乳がんで「なぜ男性が?」の重圧感じ

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 そこで見つかったのが、冒頭でお話しした広範囲に点在する4つの腫瘍です。アーモンド~ウズラの卵大のものが皮膚の1~2センチ内側にあり、「あと数カ月、発見が遅かったら手遅れ」のレベル。がんの進行度はステージⅢかⅣでした。

 ただ、自分が乳がんだと分かったのは、さらに先のことでした。「大本のがんが、どこかにあるはず」と、最新検査でくまなく内臓を調べ上げても何もなく、最終的に乳腺外科のお世話に……。

 そこで、女性ならよくご存じのマンモグラフィーや超音波診断のエコー検査を受けたのです。

 もう、待合室は針のムシロ。「何で男性が?」といわんばかりの見えない重圧を勝手に感じつつ、なぜか「すみません」という気持ちでいっぱいでした(笑い)。マンモグラフィー検査では、検査技師が男性だったのですが、それはそれで互いに照れ合うという妙な時間が流れました。

 その後、組織の一部を取る病理検査も受けた結果、ハッキリしたのは乳がんか、もしくはアポクリン腺がんかもしれないということ。男性乳がんも珍しいですが、アポクリン腺がんはさらに珍しく、5年生存者はかなり少ないそうです。ちなみに、乳がんは2つの乳房だけではなく、動物の名残りというべきか乳腺が腹部にもあるため、腹部の腫瘍でも乳がんだったりするのです。

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