成人の2割が重度の悩み抱え…「慢性疼痛」治療最前線

公開日: 更新日:

 だから、慢性疼痛とうまく付き合っていくには、単に薬で痛みを抑えるだけでなく、血流アップにつながる「体を動かす」ことが必要不可欠なのだ。それゆえに、前述の「患者の生活習慣を考慮」した治療が求められる。

 薬や神経ブロックなどの次の選択肢としては、「脊髄刺激療法」が注目されている。特殊な機器を脊髄に埋め込み、微弱な電気を流し、痛みを和らげる。今年、「条件付きMRI対応」「非充電式」など“新スペック”を備えた機器も登場し、より注目度は高まっている。

「本埋め込みの前に試験的に使用する期間(トライアル)を設けるのですが、このトライアルだけでも慢性疼痛が軽減するケースが少なくありません。トライアルが治療の一環でもあるのです」

 慢性疼痛は生活の質を著しく下げる。「どうせよくならない」と諦めず、専門医のもとで適切な治療を。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?