感染拡大止まらぬ梅毒 男女で危ない年代はいくつなのか

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 梅毒の流行に歯止めがかかりません。国立感染症研究所の「感染症発生動向調査週報」第39週(9月26日~10月2日)によると、全国で新たに69件が報告され、年初からの累計は3284件に上りました。2015年第1~53週の累計が2698件ですから感染拡大に拍車がかかっているのがお分かりいただけると思います。

 梅毒が怖いのはほとんど症状がないまま病気が進行し、合併症で目や脳や心臓に障害を起こす可能性があることです。しかも、自分でも気づかないまま他人に感染させてしまいます。

 都道府県別で目立つのは、東京で新たに23件が報告され累計が1265件。累計の多い順に2位が大阪府で新たな報告が8件、累計は436件、3位が神奈川県で2件と204件になっています。

 昨年のデータでは感染者を5歳ごとの年齢分布で見ると男性は40~44歳群が、女性は20~24歳群が最も多かったことが分かっています。また、男性同性間性的接触による感染も少なくありません。

 ちなみに2016年第39週の報告ではHIV(後天的免疫不全症候群)は全国で累計1077件の届け出があり、都道府県別では東京がダントツで累計数は356件、大阪府が同124件、愛知県が同72件となっています。

(弘邦医院・林雅之院長)

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