映画監督・俳優の佐野和宏さん 下咽頭がんから復帰まで3年

公開日: 更新日:

 がんで衝撃だったのは、抗がん剤の副作用で何カ月も口内炎ができ続けたことと、味覚障害。何を食べても味がしないから、食欲が湧いてこない。でも食べないと病気に負けてしまうので、視覚と触覚と記憶を駆使して食べていました。

 食べる楽しみがなくなることがこんなにショックだとは思ってもみなかった。5年経ち、今は「すする」ことができないことが不便ですね。鼻水が出るとティッシュが手放せないし、麺類を食べる快感が半減している。

 3年前、仲間が僕に仕事をオファーしてくれて、こんな状態でも役者として使いたいと言ってもらえて大変ありがたかった。今度公開された映画「秋の理由」では、寺島しのぶさんと夫婦役で、心因性で声を失った男の役を監督が僕のために作ってくれました。現場復帰し、みんなで作り上げること、どんな人だかわからない共演者と作品を軸に関係を構築するワクワク感……やっぱり現場は楽しい。

 声が出なくてもどうにかなるもんですよ。息に近い声と口と身ぶりで近くにいる人には大抵伝わるし、遠くにいる人には、近くにいる人に頼めば指示が出せます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 3

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  4. 4

    鈴木紗理奈以外にもいた…あのちゃんが過去に口にしていた“キライな芸能人”の実名

  5. 5

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  1. 6

    日本ハムがソフトBに8戦全敗の悲惨…崩壊投手陣が口にする「伏見寅威ロス」

  2. 7

    元サッカー日本代表・大津祐樹さんはビジネスでも成功 年商300億円の高級腕時計会社の社長に

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    DeNAビシエド電撃引退のウラとフロント批判殺到の必然《もうハマスタに行こうとは思わない》

  5. 10

    文科省「教育の政治的中立性」で波紋…なぜ森友学園がセーフで、同志社国際がアウトなのか?